当院は、日本医師会および厚生労働省の推奨する新型コロナウイルス感染症対策を実施しているほかに、次の4つの観点から院内感染対策に取り組み、感染をがっちり強固に抑え込んでいます。
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当院では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染防止のために、クリニック横の駐車場スペースの一部にコンテナを設けて、COVID-19の疑いのある方の検査・診察(発熱外来)を行っております。
実際には、発熱がある患者さんのうち、学校や園でCOVID-19が発生している場合や、ご家族(大人の方)にも発熱者がみられる場合などに使用する診察室であり、COVID-19疑いの方専用の診察室です。会計を含めてすべての診療をこの場所で完結します。
COVID-19疑いの患者さんとそれ以外の患者さんで、空間そのものを完全に分離して接触機会をゼロにすることで、院内におけるCOVID-19の感染を防止しております。
発熱外来(コンテナ)の室内は、
の3点を施し、特別な感染防御室となっております。
診察時にはさらに、ガウン・グローブ・フェイスシールドを着用しております。
空気清浄度とは、クリーンルーム関連の用語で、空気中に浮遊する小さな埃などの粒子や微生物の数量から決められます。当院では、以下の業務用機器を常時稼働させて、空気清浄度を上げる取り組みを行っております。
医療用大型空気清浄装置エアロシステム35Mを待合中央に設置しております。
この装置は、大学病院などの医療施設で空気感染や飛沫感染対策に採用されており、毎分35m3の空気清浄力を持つ本格的な業務用空気清浄装置です。
天井埋込型で、市販の置き型タイプの7~10倍の清浄能力を持っています。
空気中に浮遊する粒子の大きさは、花粉で20~45μm、インフルエンザウイルスは0.08~0.12μm、新型コロナウイルスは0.1μm程度とされています(1μm=1/1000mm)。この装置は、空気中のウイルスに対応できる0.01μmの微細な粒子まで吸い上げることが可能で、常に快適で安心できるクリーンな空気環境を作ります。
※N95マスクやHEPAフィルター(クリーンルームや陰圧室のメインフィルタとして用いられている)の捕捉粒子径は、0.3μm以上とされています。
新型コロナウイルスにオゾンが有効であるとの実験結果が、藤田医科大学、および奈良県立医科大学、それぞれの研究チームから発表されました。
当院で採用しているオゾン発生器は、オゾンのパワーで、あらゆる菌やウイルスを除菌・不活性化させるだけではなく、オゾンの持つ特性により耐性菌を発生させません。
一台で50畳=約81㎡までの空間を除菌でき(待合設置の機種)、強力な酸化作用で空気中の浮遊菌からドアノブなどについた付着菌まであらゆるウイルスや細菌を分解除菌し、分解後は酸素に戻ります。ウイルス対策に効果が期待できるものとして、救急車にも搭載されております。
実際には、待合、別室、診察室、処置室のそれぞれに計5台のオゾン発生器を設置し、空気の浄化を徹底しております。
院内の備品、医療機器、椅子や机、おもちゃなど、患者様が触れるあらゆるものの除菌・消毒を、定期的かつ徹底的に行っております。除菌・消毒には、アルコール以外にも、次亜塩素酸ナトリウム希釈液および次亜ソフト水を院内で生成して使用しております。
塩素系漂白剤(ハイターやブリーチ)と同系統の成分の消毒液で、pHはアルカリ性です。ノロウイルス、インフルエンザウイルスの他、新型コロナウイルスにも有効性が確認されており、厚生労働省もアルコールより優れた消毒効果を認めています。主に床の除菌・消毒に用いています。
国が食品添加物として指定した次亜塩素酸を主成分とする水溶液を、pHを中性にすることで、除菌効果と安全性を高めた除菌水です。次亜塩素酸水は、ノロウイルス、インフルエンザウイルスへの有効性も認められており、最近になり、一定濃度で新型コロナウイルスに有効であることもわかりました。 次亜塩素酸ナトリウム希釈液に比べて、人体に直接触れても問題ないため、食器や子どもが触れるおもちゃなどの日常品の除菌に適しています。
当院では、厚生労働省の基準を満たした精密な濃度の次亜塩素酸ナトリウム希釈液と次亜ソフト水を生成する機械を院内に設置しております。必要な時にいつでもすぐに作れることで、次亜ソフト水の欠点である劣化しやすさを克服でき、また、機械で作るため精密な濃度の溶液を簡単に生成できます。
これにより、当院の備品、おもちゃなどあらゆるものは、ウイルス、細菌の汚染から守られており、また、患者様に直接触れる聴診器などの医療機器も使用の度に毎回、除菌・消毒しております。
患者様が院内でお待ちいただく時間をできるだけ短くすることは、院内感染のリスクを減らすためにとても重要です。そのための取り組みとして、次の3つシステムの使用を、職員のみならず患者様にも徹底していただいております。
診察が近づくとメール機能でお呼び出しするため、院内での待ち時間が少なくなります。
来院前に自宅などでスマホ・ネットから問診事項を記載していただきます。それにより、来院後の診察室へ入るまでの時間が短縮されます。医師も来院前に患者様の病状を知ることができます。
電子カルテ・レセコン一体型システムを導入しており、診察終了から処方せんのお渡し、会計までの流れがとてもスムーズです。
主に、院内でお待ちの患者様の3密状態を避けることを目的として、以下の取り組みを行っております。
● 発熱患者様とそれ以外の患者様で、待合空間を分離し、感染リスクの高い患者様は隔離室でお持ちいただいております。
● 待合では、ソファの配置をばらけさせ、1つのソファに1家族を原則とし、患者様どうしの距離を保つようにしております。
● 定期的な室内換気を行っております。
● 院内への付き添いのご家族(大人の方)は、原則お一人に制限させていただいております。
● プレイルームの使用は、しばらくの間中止しております(新型コロナウイルス流行期間限定の対応)。
● 乳児(主に生後2か月まで)は、一般診察でご来院の場合は、授乳室でお待ちいただき、他の患者さんとの接触により注意を払っております。
みなさまが安心して受診していただけるように、そして笑顔でお帰りいただけるように、これからも出来る取り組みはどんどん取り入れていこうと考えております。