溶連菌感染症

溶連菌(正式にはA群β溶血性連鎖球菌といいます)という細菌がのどに感染することでおこります。感染して2~4日後に、通常は発熱、のどの痛みで発症します。

体や手足に赤い小さな発疹が出ることや、舌がイチゴの表面のようにぶつぶつになることがあります。

そのほか、嘔吐や腹痛など、胃腸症状がみられることもあり、症状は多彩です。


治療

のどの検査(綿棒でのどをこすって溶連菌がついてないかを調べる)で溶連菌がはっきりしたら、抗菌薬を7~10日間服用します。抗菌薬がよく効くので、通常は1日か2日で熱が下がり、のどの痛みも消えます。皮膚症状も徐々に良くなります。

途中で抗生剤を飲むのをやめると再発することや、腎炎やリウマチ熱などが起きやすくなるとも言われていますので、指示通りに最後まで抗菌薬を飲み切ることが大切です。

その後、腎炎がおこっていないかの確認のために、尿検査を行う場合もあります。

家庭で気をつけること

 ①  家族にもうつる : きょうだいや両親など家族の人にもうつることがあります。

   同じ様な症状があれば受診してのどの検査を受けて下さい。

 

 ②  食 事 :のどが痛いときは、熱いもの、辛いもの、すっぱいものは避けましょう。

 

 ③  入 浴 :高い熱があるときや元気がないとき以外は、お風呂に入ってもかまいません。

 

まとめ

病原体

A群溶血性レンサ球菌

感染経路

飛沫感染・接触感染

潜伏期間

25

周囲に感染させうる期間

抗菌薬内服後24時間が経過するまで

登園・登校基準

抗菌薬内服後2448時間経過していることただし、治療の継続は必要