「こどもにかかりつけ医をもちましょう」という趣旨で2016年度に始まった国の制度が「小児かかりつけ医制度」です。病気の診療などお子様の健康面のサポートに加えて、成長、発達、予防接種や健診などを、総合的かつ継続的にサポートすることで、いままで以上に「かかりつけ医」を身近に感じていただき、一緒にお子さんの健康を守っていきましょう、という取り組みです。
はら小児科クリニックは、2020年5月に厚生労働省より「小児かかりつけ医制度」の施設認定を受けており、すでに多くの患者様にご登録をいただいております。
★「小児かかりつけ医制度」に登録されたお子さんに対し、かかりつけ医は、
✔ 急な病気・体調不良のときに診療を行います。
✔ 喘息・湿疹やかゆみなどお肌のトラブル・花粉症・便秘など、慢性疾患の診療を行います。
✔ 発達段階に応じた助言や指導、健康相談・栄養相談をお受けします。
✔ 予防接種の接種歴を確認し、接種の案内・指導を行います。
✔ 必要に応じ、連携した専門の医療機関への紹介をいたします。
✔ 診察時間内の電話によるお問い合わせに対応いたします。
※これらは すでにすべての患者さんに行っています。
当院の「小児かかりつけ医制度」登録のメリットは主に次の2点です。
① 診療時間外の相談
・LINE相談(毎日am7時30分から22時まで)365日対応
・専用電話による時間外の電話相談(当院の休診日を除く20時~22時)
② ワクチン不足時の優先
不測の事態で一時的に製造や流通の少なくなったワクチンが出た時(ワクチンの入荷数が少なくなった時)に、接種必要性の優先順位が同じ場合には、かかりつけ患者様(「小児かかりつけ医制度」登録者)を優先的に接種させていただいております。最近では、複数のワクチンがこのような事態に見舞われているため、この点からも登録をお勧めしております。
※登録された方には、かかりつけ医としてお付き合いを開始する記念に、当院オリジナルの母子手帳ケースを贈呈しております(令和4年9月より)。
当院独自の取り組みで、当院「小児かかりつけ医制度」の最大のメリットです。
朝7時30分から夜10時までの間、LINEで相談ができるとういうもので、365日対応で行っています。予防注射に関する心配や接種後の体調の変化、うんちのこと、頭を打ったなど軽いケガやお肌のこと、離乳食の心配など、特に子育てを初めてまだ間もないお母様方の、受診するほどでもない、ちょっとした不安や心配事の相談窓口になればと考えております。また、診療後や日曜・祝日などの休診時に、急な発熱や嘔吐などの体調不良がみられた場合のご相談(救急受診の必要性や家庭での様子の見方など)にもご利用いただけ、開始以来とても好評いただいております。
普段、病院で行っている診断や治療とは違い、あくまで心配事へのご相談、アドバイスとお考え下さい。
休日や22時以降で当院が直接対応できない時間において、急を要する場合には、次に示す連携医療機関か小児救急電話相談にてご相談いただけます。
<休日と深夜の電話相談先>
◎高槻島本夜間休日応急診療所 072-683-9999 平日 午後9時~翌朝7時 土曜日 午後3時~翌朝7時 日曜日・祝日 午前10時~正午 午後2時~午後5時 午後7時~翌朝7時
◎小児救急電話相談 #8000 (プッシュ回線) 06-6765-3650 (携帯、ダイヤル回線、IP電話) 午後8時~翌朝8時
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制度に登録できる対象は、10歳未満のお子様です。一度ご登録頂くと小学6年生までの間は制度が適用されます。予防接種や健診を含めて、これまでに当院を受診したことがあり、今後も当院をかかりつけにしようとお考えの方が対象です。
(注意1) ご登録に際し、特別な支払いやデメリットは一切ありません。
(注意2) かかりつけ制度は、1人の患者様につき1箇所の医療機関が対象になっております。他の医療機関と二重登録はできません。
※内容に納得いただき、当院をかかりつけ医としてご希望される場合には、同意書へのご署名をもって、登録とさせていただきます。 (同意書のダウンロードはこちら)
Q:登録に条件はありますか?
A:対象は、10歳未満のお子様に限ります。一度ご登録頂くと小学6年生までの間、限定の医療サービス(次の質問)が受けられます。予防接種や健診を含めて、これまでに当院受診歴があり、当院をかかりつけにしようとお考えの方であれば、どなたでもご登録いただけます。初回来院時から登録は可能です。
Q:登録するとどんなメリットがありますか?
A:病気の治療や健康相談についての対応は何も変わりません。LINE相談が登録の一番のメリットで、当院独自のサービスです。またワクチンの入荷数が少なくなった場合には、状況によってかかりつけ登録をされた方を優先的に予約させていただきます。
Q:LINE・電話では、どのようなことを相談できますか?
A:LINE相談は、お子様のちょっと気になることや心配事へのアドバイスとお考えください。LINE上で、病気の診断や治療ができる訳ではありません。遠慮なく、お気軽にご利用いただければと思います。一方で、電話は、急を要するご相談を原則といたします。急な発熱や嘔吐の時などに、お子様の状態をうかがい、緊急受診の必要性や家庭での様子の見方などについてアドバイスさせていただきます。お急ぎでない場合や、複雑な内容のご相談(予防接種や発達のご相談など)は外来受診のうえご相談ください。状況により、電話に出られない場合もあるため、その場合は、上記の連携医療機関か小児救急電話相談にご相談ください。
Q:登録者の兄弟は電話相談、LINE相談できますか?
A:原則として、ご登録者様ご本人のみが対象となります。10歳未満のご兄弟であれば、ご登録いただいてから対象となりますが、10歳以上のご兄弟は対象にはなりません。
Q:登録によるデメリットはありますか?
A:登録によるデメリットは全くありません。もちろん、登録に費用は発生しません。他院の受診を制限するものでもありません。登録は1か所の施設でしかできませんが、ご事情により登録解除および変更はできます。
Q:予防接種だけ別の病院でもいいですか?
A:可能です。小児かかりつけ医制度は、お子様の健康面に加えて、成長、発達、予防接種を、総合的かつ継続的にサポートすることを目的の本質としておりますので、特別なご事情がなければ、当院で接種いただくことがベストであるといえます。
Q:風邪は耳鼻科? 肌荒れは皮膚科? 小児科でも診てもらえるの?
A:まず、「子どもの風邪は小児科でみるべきだ」と自信を持って言えます。理由はいろいろですが、その一つに薬(特に抗生剤)の適正使用が挙げられます。他の診療科では、子どもの風邪に対して抗生剤を簡単に使用する傾向があり、このことが大きな問題になっています。当院では、十分に必要性を判断し、メリットとデメリットを考慮したうえで抗生剤を使用することを基本としております(ゆえに風邪で使用することはほとんどありません)。
当院が特に得意としている診療分野のひとつが、子どもの皮膚疾患(湿疹・肌荒れ・かゆみの対応、およびスキンケア)です。赤ちゃんや子どもの皮膚トラブルには、子ども特有の特徴がありますので、まずは当院にご相談いただきたいと思っております。
小児科は、病気を見るだけではなく、子どもを診る科です。子どもの変化を大切にします。その場だけではなく、将来的な成長と健康を視野にいれた診療を心がけています。小児かかりつけ医とは、お子様の体調不良の総合窓口であり、何かあればまず受診するところとお考え下さい。耳鼻咽喉科、皮膚科、眼科などかなと思う症状でも、まずは当院でご相談いただければと思います。その上で、必要な場合は他科受診をご提案します。